日本では謙遜が美徳とされていますが、「うちの子なんて大したことないです」などと平気で子どもの前で話す親もいます。
これは、身内を褒めると「自慢している」と取られてしまう文化だからです。
これが、自信のない、自己肯定感が低い子どもを増やしてしまっている理由のひとつなのではないかと思っています。
アメリカでは、身内を褒めるのが一般的です。
例えば、私のアメリカ人の友人は毎回連絡を取るたび、美しい素晴らしい奥さんの話に持ちきりです。
”My wife is fantastic”(うちの奥さん素晴らしすぎる!)
これを延々と聞いていても、私は素敵なカップルで幸せそうで何よりだとしか思いませんが、日本人的感覚だと延々と身内の自慢をしていて嫌な感じと思う人もいるかもしれませんね。
だけど、これがアメリカで自己肯定感が多い人が多い理由のひとつではないかと思ってます。
日本で育ってもアメリカ的な義母
日本人で海外に住んだ事がない義母ですが、ここはアメリカ的で、
”Your son is wonderful ”(あなたの息子素晴らしいね。)と言われたら、
”Of course”(もちろんっ)と答えたそうです。
私こういう風に言えるってホント素敵な事だなと思っていて、
自分の夫もこういう風に育ててもらったから、自己肯定感が高いんじゃないかと思っています。
日本:減点式 アメリカ:加点式
教育面では、日本では減点式で、成績表などを苦手な教科があれば、そこを直して平均的に引き上げようと考えますが、
アメリカだと、加点法で、特に苦手な教科でなく、ここが良いというのをひたすら言ってくれる印象です。
長男がPreschoolに行っていた時、息子が初めての(学校)集団生活でなじめているか心配だった私は、先生に「息子がPreschoolでどうか?」と聞きに行きました。
すると、ひたすら褒めてくれ、息子の良いところを延々と話してくれました。
親も気付いていない彼の良いところを教えてくれとても新鮮な意見でした。
今、思うと日本人的マインドだったなと思うのですが、「どこを直したら良い。」と言うのは聞かなかったので少し心配になりました。
だけど心配なんてホントは必要がなくて、ここでの教育は彼にとって素晴らしいと言う事がわかりました。
事細かに彼のしたことについて褒めてくれ、決してネガティブな言い方をしない先生達。
日本の小学校で、先生と親の面談がありましたが、どんな良い先生でも日本式で、ここが苦手に見えるのでこうしたら良いなどと言うのですが、私は内心「そんなこといってくれなくて良い。」と思っています。
むしろ、彼の良い点を先生に気づいてもらいたい。
それを彼に伝えてもらいたい。
そして伸ばしてもらいたい。
だから、逆に、先生の話をひたすら聞いたあとで、「家庭でいかに素晴らしく生活しているか。」と言う話をして、学校生活もこの様に努力していると話します。
そうすると、先生も感心して、その先、私にとって余計なことを聞かずに済むと思うのもあります。(笑)
苦手な事を克服して平均的な人をつくるという文化なのもあるとは思うのですが、私は、この点ではアメリカの文化の方が好きです。
というのも「労働者」を作るのではなく、「経営者」を作る教育をしていきたいからです。
別に平均的でなくても良いから、その子の良いところを伸ばしてほしい。「個性を生かす教育」をしていきたい。
そういう考え方です。
子どもの前で使う言葉はポジティブに
だから、友人に子どもの前で褒められても、子どもを褒め称える。
子どもはよく大人の話を聞いています。
素直だから。
「努力したことに対して、謙遜して大したことない」なんて言われたら、ガッカリしますよね。
逆に、「〇〇はこういう所が得意だよね。」というのを、子どもに伝えるつもりで子どもの前で夫とよく話します。
すると、子どもは親の話をよく聞いていて、「自分の良い所はどこですか?」と聞くと、大抵、親が日頃よく褒めている点だったりします。
だから、自己肯定感を高めるためにも、子どもの前で謙遜であっても子どもの事を下げる様な言い方はしたくないと思っています。
アメリカ人や義母に学んだ身内を褒めるって、すごく大事な事です。
世界で活躍できる子に育てるために大切なのは自己肯定感を高める=You can do it.の精神だと思います。
子どものできる=自己肯定感をみんなで伸ばしていける社会にしたいですね!!!
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